「福島市ロケツーリズム推進会議」が発行している福島市で行われたロケ地をまとめたMAP

 

ふくしま12市町村(※)を舞台にしたヒューマンドラマ「風のふく島」が、3月1日(土)午後1時から福島テレビで放送されます。

※ふくしま12市町村

東京電力福島第⼀原⼦力発電所の事故に伴う避難指⽰の対象となった⽥村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、⼤熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村を指します。

 

このドラマでは、葛藤や挫折をしながらも、それぞれの課題に挑戦して移住に至る姿や、福島県の人々との交流を通じて成長していく様子を、実在する場所やモデルとなる12名の移住者たちにインタビューを⾏い、そこから着想を得たストーリーをオムニバス形式で紡ぎます。

 

撮影は、2024年秋から冬にかけてふくしま12市町村を中心に行われ、多くの県民がエキストラとして町民や買い物客役で出演しているんですよ。

 

地元の人をエキストラとして起用することで、制作コストを抑えながら撮影をスムーズに進めることができ、作品のリアリティも向上します。さらに、ロケ地の魅力向上や地域活性化にもつながります。

また、エキストラとして撮影に参加した方にとっても、普段できない映画やドラマの撮影現場を体験し、俳優やスタッフと同じ空間で撮影に関われることは、特別な経験となるでしょう。

地元民のエキストラの起用は、制作会社と地域、双方にとって価値のある取り組みといえます。

 

そこで重要なのが、制作会社と地域をつなぐ役割。福島市の場合は、福島市役所と福島市観光コンベンション協会でロケ誘致を担当しているセクション「福島市ロケツーリズム推進会議(情熱ロケ応援隊@ふくしま)」がその役割を担っており、以下のような映像作品撮影のための支援を行っています。

 

・映像制作関係者に向けたロケ支援

・撮影を支援したい事業者向けの情報提供

・エキストラとして市民がロケに参加するための調整

・ロケが行われた場所を訪れたい方向けにロケ地マップや観光情報の提供

 

今回のドラマ撮影でも、「福島市ロケツーリズム推進会議」に登録されている方で12回に渡るロケエキストラに27名が参加。いわき・白河・郡山・会津のフィルムコミッションでも募集をかけており、多くの県民がドラマ撮影に参加しました。

エキストラについて良くある質問をまとめました

福島市ロケツーリズム推進会議 情熱ロケ応援隊@ふくしま WEBサイト

「私もエキストラに参加してみたい!」という方のために、「福島市ロケツーリズム推進会議」に寄せられるよくある質問をまとめました。

Q.どうやったらエキストラとして参加できるの?

A.福島市や近郊で行われる映画やドラマ、CM、ネット配信などのロケでは、随時エキストラを募集しています。事前に登録フォームからエキストラ登録をしておくと、募集がある際にご案内をお送りします。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdM833wuy4OjSEGdFuq5gCINLg0C4LXUCiNrCkNTB77-klhOQ/viewform

Q.現在エキストラには何人登録しているの?男女比は?年代は?

A.2025年1月14日現在、182名にご登録頂いております。

男女比は、女性63%、男性36%です。

年代別では、10歳以下:5%、10代:2%、20代:7%、30代:13%、40代:14%、50代:26%、60代:30%、70代:3%となっています。

Q.未成年はエキストラ登録できる?

A.保護者の同意があればご登録頂けます。連絡先として保護者の方の携帯番号をご登録ください。

Q.どんな撮影に参加できるの?

A.ドラマや映画の内容によって募集内容は様々です。例えば、時代劇で実在した方を主演にした映画の場合は、実際にその時代に活躍した方々と同年代の20代~40代の募集が多い傾向があったりします。仮想の町をイメージしたロケでは、幅広い住人役のエキストラを希望されることも多いです。

Q.事前に撮影の内容や主演俳優などの情報はわかる?

A.募集要項に主要キャストの名前が入っているケースもあれば、大まかな概要だけが書かれていて、ロケ現場に行って初めてわかるケースもあります。

Q.演技はできなくてもいい?

A.エキストラボランティアの募集は未経験者OKのことがほとんどです。

Q.旅費交通費や謝礼は?

A.ボランティアエキストラの場合、旅費交通費や謝礼などは基本的に出ません。(ボランティアエキストラ参加の御礼として、その作品の非売品の記念品が贈呈される事もあります。)

Q.何日、何時間くらい拘束されるの?

A.映画やドラマロケの場合、長期間に様々な場所で撮影されているため、天候によって急遽変更などもあり、スケジュールの確定がギリギリになることもあります。前日に制作会社のエキストラ担当から連絡が入ることもあるため、まるまる1日予定が入らないフリーな日に応募するのがベストです。

Q.エキストラに応募した場合、必ず採用不採用の連絡をもらえますか?

A.制作会社の募集要項の大半には「エキストラ不採用の場合には、エキストラ担当からの連絡はありませんのでご了承ください。」との記載があります。制作会社から連絡がない場合はご縁がなかったことになります。

Q.衣装はどうしたら良いですか?

A.基本的に募集要項に掲載されているか、採用確定後にエキストラ担当から詳細の連絡が入ります。例えば、募集要項で「冬物スーツ&コート(長袖):自前の格好でお越しください。」となっている場合には、冬物のコートとスーツを着用して指定の場所に集合してください。

 

「福島市ロケツーリズム推進会議」に登録し、これまでのエキストラに参加された方の感想を一部ご紹介します。

  • テレビで観ている側だったが、こんなにたくさんの人が関わって作られていたのだと知り驚いた。とても貴重な体験ができた。
  • 部屋や町など、テレビを見る側に違和感を与えないように作りこみが本当に素晴らしくて、かなりリアルな世界感になっていてびっくりした。映っていないようなところまでしっかり作りこまれていた。(あとから見たら数秒のシーンだったとしても)
  • 俳優さんの演技を間近で見ることができて、緊張したが大変すばらしい体験だった。同じシーンを様々な角度から何度も撮影していて、俳優さん達の集中力や周囲を気遣ってくださる優しさに感激した。

俳優・スタッフ・地元の力がひとつになり作品が生まれる

ドラマや映画などの作品は、俳優やスタッフだけでなく、多くの人の協力によって作り上げられています。地元の方々が撮影に協力し、エキストラとして参加し、リアルな街の風景を生み出していることもその一つ。ドラマを楽しみながら、ぜひ福島の風景や人にも注目してみてくださいね。福島の地元の魅力が詰まったドラマを、ぜひお見逃しなく。

興味のある方は、ぜひエキストラ登録を!もしかしたら、あなたも作品の一部として登場するかもしれませんよ。

 

ドラマ「風のふく島」公式WEBサイト

https://www.tv-tokyo.co.jp/kazenofukushima/

 

ドラマ「風のふく島」観光ノートの記事

「風のふく島」3月1日放送!福島を舞台にした感動のヒューマンドラマとは?(旬のおすすめ) | 福島市観光ノート

 

執筆者:福島市観光ノートライター 齋藤幸子